
神話が最も中心的に語っていることは、人固の起源である。
日本の神話は母神か中心である。母神とは豊饒の神である。それは生殖、育てる、大地、優しさなど生を意味する。
その一方で、母神のもつ暗い子宮の内部に象徴される暗燃の世界は、総てを呑みつくす死の国をイメージする。
この生と死の常みの中から人は再生すると考えるのが母神神話である。
こうした母神神話の持つ宇宙が、私が作品の中て表現したい宇宙感と同じであると感じている。
私の感じている「生」とは光り輝く奔放なエネルギーに満ちている。その一方で、生の裏にある怪奇で、無気味で暗いエネルギーの渦巻く世界がある事も知っている。
この正と負の強烈なエネルギーのぶつかり合いを絵に描くことで、私は再生する。
結局、絵を描くということを通して、人間の起源(人はどこからきて、どこに行くのかということ)を物語ることができたらいいと思っている。